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薩軍

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「誰も知らない小さな国」
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    「誰も知らない小さな国」

    『誰も知らない小さな国』とは佐藤さとるの書いたコロボックルを
    テーマにした童話だ。子供の頃に読んだのであるが、たまたま本屋
    で文庫本を見つけ、懐かしくなったので、アマゾンで古本を探し、
    数十年ぶりに読んでみたのである。そして懐かしさを感じながら読
    み進めるうちに一つ興味深い描写に出会った。当時は当たり前過ぎ
    て当然のことぐらいにしか思わなかったと記憶するが、それはこう
    だ。
    コロボックル達は人知れず小山に隠れて集団で暮らしている。争い
    もなく。差別も、貧富の差もなく。皆で助け合い平和な世界を営ん
    でいる。まるで戦争反対を叫ぶ左巻きの人がイマジンする理想郷の
    ようである。であるが、こういった左巻き平和夢想家がすっかり抜
    け落としている現実を、コロボックル達はちゃんと現実的に対応し
    ている。つまりは自分達の平和な世界を脅かす外敵への対応だ。
    ここではそれは人間になるのであるが、自分達の暮らすエリアの一
    定範囲に人間が近づくと、警告の意味をこめてクマンバチの針で人
    間にちくりとやらかすのだ。物語は小山そのものを守るために一人
    の人間(主人公)を味方に引き込むということで展開していくのだ
    が、それはさておき、注目すべきは、我々は平和を愛し、争いは好
    まないから戦いませんなどとは微塵も考えていないところであろう。
    平和を愛し、争いを好まないことと、その生活を維持するためには
    戦わねばならない時もあると覚悟し、その準備を怠らないことは全
    く別ものなのである。これは第9条の欺瞞に対する、著者佐藤さと
    るのメッセージだったのであろうかと思ったりした。左巻き平和夢
    想家の皆さんにこそ是非一読してもらいたい一冊である。

     
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